今年度は、英語、数学、歴史、生物、物理の５科目を開講。１年生は自分が受けたい科目を自由に選んで受講します。

教えることの難しさとともに、人に教えることで自分の理解が深まることを実感する２年生。優しく、そして分かりやすく授業してくれた先輩に憧れを感じる1年生。

毎年、この「ミニティーチャー授業」での学び合いを通して、探究コースの先輩と後輩が交流を深めています。

【１年生の感想】

・劇とレクチャーの両方を通して学ぶことができた。特に劇では、実際に使う場面を具体　的に想像する　ことができ、文法にスムーズに入ることができた。普段の授業を受ける　ときも、今回のような感じで、頭の中でシミュレーションをしてみるのも良いかしれな　い。

・授業の雰囲気も和やかで、１人ひとりに先輩がついて教えてくれたので、実験も楽しかった。後日の結果が楽しみになった。

・先輩が言っていたように、普段から新しい視点を考えることを意識して、数学でも頭を　柔らかくして考えられるようにしたい。

【２年生の感想】

・自分では理解しているつもりでいても、ゼロから人に教えるとなると難しいと感じた。　自分の理解がまだまだ足りていないことを痛感した。ミニティーチャー授業は、自分　の理解力を知る良い機会であった。

・準備段階で大切だと感じたことは、何度も本番のようにトライ＆エラーを繰り返すこと　です。その結果、このあと何をすればよいかが明確になり、スムーズに進みました。　　また、本番でどのように説明すれば良いかもにも気付くことができました。

・私は教員志望なので、今回の経験を糧にして、教えることの楽しさや大切さを忘れず　　に、次のステップに生かせるようにしたい。

「あなたの相棒！スタンディングデスク」というテーマで発表したチームが、最もエントリー数の多い人文社会科学部門で第２位に相当する「優秀賞」を頂くことができました。

「あなたの相棒！スタンディングデスク」【人文社会科学部門　優秀賞】

授業に集中したいのに睡魔に襲われる･･･ そんな高校生の悩みを取り上げました。身近な困り事からスタートし、先行事例や実態調査を分析、そして立ち机の導入と検証。プレゼンもとても工夫されており、多くの聴衆が集まっていました。

この研究は、目の肥えた山形新聞の記者さんの目にも止まったようで、山形新聞のコラム欄にも取り上げてもらいました。

・山形新聞（2024.1.11）

「ハロー法による山形県在来柿の抗菌効果の検証」　【地域課題部門】

「アメリカザリガニからキトサンを抽出する方法の検証」【物理化学部門】

「ベニバナ油を活用した美容液の製作〜抗菌効果のある美容液を目指して〜」【生物地学部門】

「その一言が誰かの人生を左右する〜誹謗中傷を減らすために〜」【総合科学部門】

「タマゴサンド革命」【総合科学部門】

「心の幸せ　今届けよう!」【社会人文部門】

４年ぶりに保護者の方にも参観いただき、２年次生は約１年間の研究の成果を堂々と発表しました。聞き手として参加した１年次生も鋭い質問を投げかけてくれて、互いに学び合うことができるいい時間となりました。一般コースの最優秀１チーム、探究コースの最優秀１チーム、優秀５チームの計７チームが本校代表として県大会に出場します。

一般コース最優秀賞　　「タマゴサンド革命」 

探究コースは、全ての班が、関係する外部機関と繋がりながら研究を深めてきました。

探究コース最優秀賞　　「アメリカザリガニからキトサンを抽出する方法の検証」

校内発表会の様子は、山形新聞にも掲載していただきました。

・山形新聞（１１月２３日）

１０月１２日（木）２年次課題研究の素地作りとして、１１名の有識者をお招きして、地域の課題を教えてもらいました。聞くだけではなく、一緒に解決の糸口を考えるというワークショップ形式の講座のため、みんな頭をフル回転。最後には、自分たちが考えた解決策を講師の先生方に聞いていただきました。

・山形新聞（10月20日）

講座ごとにまとめも行いました。１１月９日（木）には、ＨＲごとに発表会を実施。どのクラスもGoogleスライドを活用して立派なスライドをもとに発表しています。互いに発表を聞き合うことで、自分たちが暮らす地域の課題をより多面的に見ることができたようですね。ぜひ、次年度の探究活動に生かして下さい。

本校では初めての試みです。

理系選択者は、山形大学理学部を訪問しました。１モルの二酸化炭素を発生させる実験等を行いながら、課題研究で行う際の実験のポイントや注意点を教えて頂きました。

【生徒の感想】

・中学校の時の知識が固定概念として定着しており、迷いなく「質量保存の法則」と考えてしまい、思い込みの恐ろしさに改めて気付きました。これからは「当たり前」を疑うことを習慣化しようと思います。

・実験条件についてあまり考えることができず、「こうやったら成功するんだろう」と思い込んでしまっていました。自分では気付いていなくても思った以上に自分の中に思い込みがあり、考え方が凝り固まってしまっていることが分かりました。これからは、客観的に、柔軟に考えられるようにしていきたいです。

・先入観が残ったまま物事を考えることが多いので、先入観を捨て、その先入観をも疑う批判的な切り口で探究活動に取り組みたいと思いました。

文系選択者は、東北芸術工科大学を訪問しました。実際に学生さんが地元企業とコラボして地域課題の解決を目指した事例を紹介してもらった後、自分の興味を探究の対象にするためのワークショップを体験。「デスクワーク」と「フィールドワーク」は探究学習の両輪であり、しっかりとした事前調査の不可欠であるなど、これからに役立つ考え方をたくさん教えて頂きました。

【生徒の感想】

・探究のプロセスについて、もう一度学び直すことができたと思います。正直、自分たちはどのような　方向に進むべきなのか、根本的になぜこの研究をしているのか、と行き詰ることが多かったが、今回のワークショップや関先生のアドバイスをお聞きして、これからの方向性が見えた気がしました。探究活動が楽しみになってきました。

・フィールドワークを行う前に、デスクワークで客観的な事実を得ておくことが大切だと分かりました。夏休み中にインタビュー調査があるので、その前にデスクワークを十分なものにしたいです。

・ワークショップで、自分は分っていても他の人に伝わらないこともあることに気付いたので、他の人も納得できるようにすることが、伝える際には大事だと分かりました。

天気にも恵まれ、とても充実した１日になりました。

今回の大学研究室訪問は、弘済会さんの研究助成金により実施させて頂きました。改めて感謝申し上げます。

７月１２日（水）には、８名の外部講師をお招きして中間発表会を行いました。

前半は、グループ毎にこれまでの取り組みを発表。質問が次々と出るなど、これまでにないほど活発で有意義な会となりました。

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後半は、講師の先生方に各グループを巡回していただきながらの個別アドバイスの時間です。専門的な知見からの具体的な問いかけやアドバイスにより、軌道修正すべき点や今後の方向が見えてきました。

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外部講師による個別の巡回指導は、探究コースのみで行っています。間近で大学の先生や企業の方と直接対話ができる巡回指導の時間を通して、毎年研究が一気に深まっていきます。講師の先生方からは「とても楽しい時間でした」「今後もいつでも連絡して下さい」など、温かいお言葉をいただきました。いよいよ研究活動も折り返しですね。

・山形新聞　2023.7.14

【一般コース】

「総合的な探究の時間」が週１時間と限られていますが、設定されたリサーチ・クエスチョンをもとに、仲間と協力して身近な課題を解決することに挑んでいます。

６月１日（木）には、本格的な調査・研究を行う前段階として「仮説・研究手法の共有会」を実施。現段階の自分たちの考えを伝え、別のグループの生徒や別のグループを担当する先生から質問を受けることで、自分たちの仮説や研究手法を客観的に考察するよい機会になりました。

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