理系選択者は、山形大学理学部を訪問しました。1モルの二酸化炭素を発生させる実験等を行いながら、課題研究で行う際の実験のポイントや注意点を教えて頂きました。



【生徒の感想】
・中学校の時の知識が固定概念として定着しており、迷いなく「質量保存の法則」と考えてしまい、思い込みの恐ろしさに改めて気付きました。これからは「当たり前」を疑うことを習慣化しようと思います。
・実験条件についてあまり考えることができず、「こうやったら成功するんだろう」と思い込んでしまっていました。自分では気付いていなくても思った以上に自分の中に思い込みがあり、考え方が凝り固まってしまっていることが分かりました。これからは、客観的に、柔軟に考えられるようにしていきたいです。
・先入観が残ったまま物事を考えることが多いので、先入観を捨て、その先入観をも疑う批判的な切り口で探究活動に取り組みたいと思いました。
文系選択者は、東北芸術工科大学を訪問しました。実際に学生さんが地元企業とコラボして地域課題の解決を目指した事例を紹介してもらった後、自分の興味を探究の対象にするためのワークショップを体験。「デスクワーク」と「フィールドワーク」は探究学習の両輪であり、しっかりとした事前調査の不可欠であるなど、これからに役立つ考え方をたくさん教えて頂きました。




【生徒の感想】
・探究のプロセスについて、もう一度学び直すことができたと思います。正直、自分たちはどのような 方向に進むべきなのか、根本的になぜこの研究をしているのか、と行き詰ることが多かったが、今回のワークショップや関先生のアドバイスをお聞きして、これからの方向性が見えた気がしました。探究活動が楽しみになってきました。
・フィールドワークを行う前に、デスクワークで客観的な事実を得ておくことが大切だと分かりました。夏休み中にインタビュー調査があるので、その前にデスクワークを十分なものにしたいです。
・ワークショップで、自分は分っていても他の人に伝わらないこともあることに気付いたので、他の人も納得できるようにすることが、伝える際には大事だと分かりました。

天気にも恵まれ、とても充実した1日になりました。
今回の大学研究室訪問は、弘済会さんの研究助成金により実施させて頂きました。改めて感謝申し上げます。