お招きした講師は、2016年リオデジャネイロオリンピックバドミントン競技で金メダルを獲得した髙橋礼華さん、MCは、ミヤギテレビアナウンサーの福盛田悠(ふくもりた・はるか)さんです。
髙橋さんは、リオ五輪の決勝での逆転勝利を、このように語って下さいました。
「いつもなら諦めてしまっていたかも知れません。ですが、この時は、『こんな大舞台にはもう立てないだろう。それなら、最後まで楽しまないのはもったいない。負けたと思うのは、負けてからでいい。まず目の前に集中しよう。とりあえず1点を取れば、さらにもう1点を取れば、何かが変わるかも知れない』という前向きな気持ちでいました」
また、故郷の奈良県を離れ、単身、宮城県の中高一貫校に入学し、バドミントンに励んだ当時のことを、このように語って下さいました。
「バドミントン以外の学校生活も大切にしました。友達と遊ぶことはもちろん、挨拶やゴミ拾いなど、『誰でもできると思われがちで、誰かがやってくれると思いがちなこと』も、ちゃんとしました。『バドミントンだけ頑張っていても強くなれない。生活の全てがバドミントンに繋がっている』と考えていましたね」
そして、挫折の経験について、このように語って下さいました。
「中学校1年生の時、腰にヘルニアを患い、皆の練習を見ていることしかできなかった時期がありました。親元を離れたばかりで、病院に独りで通うのも本当に辛かったです。ですが、ある日ふとポジティブの神様が降りてきて、『外から見ていて初めて気付けることもあるんだな。腰が治ったら、それを活かした練習がしたいよ。この怪我が無駄じゃなくなるくらい、強くなればいいんだよね』と思ったんです。この挫折がなければ、ここまで強くなれませんでした」
講演が終了した後、本校バドミントン部の選抜メンバーとのエキシビションマッチが行われました。部員達は、金メダリストの胸を借りるという得難い機会に、全力でラケットを振っていました。
髙橋さん、福盛田さん、貴重なお話をお聞かせ下さって、どうもありがとうございました!




